そのしつけ、体罰かも?!~しつけに多少の体罰は必要なのでしょうか?

メンタルコミュニケーションコーチ 阿部朝子です。

子供のしつけに、多少の体罰は必要なのでしょうか?
多少は やむを得ないのでしょうか?

この記事では「体罰は是か非か」
私の体験も交えてお届けします。

 

映画『プリズン・サークル』を観て

クライアントさんから教えていただいた映画を観ました。

『プリズン・サークル』
刑務所の受刑者を2年間取材したドキュメンタリー映画です。

(「仮説の映画館」というサイトで 7/10まで上映されています)

 

刑に服しながら、社会復帰にむけて更生プログラムを受ける彼ら。
自分と向き合い、受刑者同士の対話を通して、感情を取り戻し、考え方が変化していきます。

更生プログラムには、心理療法が取り入れられています。

クライアントさんは「朝子さんのセッションを仲間とやるみたい」
「私もこの半年で、すごく人生が楽しくなったし、‥
こういう学びとか取り組みが広がったら、世界がもっと平和になるんじゃないかな」とおっしゃっていました。

 

私も共感です。
全ての受刑者が、このような更生プログラムを受けられるといいな‥と思いました。

 

 

他にも色んなことを考えさせられました。

 

罪を犯したことは、もちろん、いけないこと。
加害者として、過ちを認識し、罪を償うことは当然です。

その一方で、映画に登場していた4人は、幼少期から、たくさんの辛い経験をしていました。

貧困・ネグレクト(育児放棄)・親からの虐待・学校でのいじめ‥
暴力を受け、愛情を知らずに育ちました。
(おそらく多くの受刑者が似た経験をしているでしょう)

加害者になる前は、被害者でした。

彼らの心の傷が癒されることを、切に願います。
それが、本来の自分を取り戻し、真の更生につながるとも思うからです。

 

 

私も、一歩まちがえば 彼らの親と同じでした

彼らの親がしたように、子供への虐待(体罰・言葉の暴力)は、もちろん犯罪です。

けれども、ふと思うのです。

虐待する親を一方的に批難し、「私は、あなたとはちがう善人だ」と言えるだろうか?

一歩まちがえば、自分もそうだったよね‥と。

 

 

私自身、子供が小さい頃、「悪いことをしたら、厳しく叱ることが大事!」と思い、お尻を叩いていました。

お尻ペンペンは、体罰だなんて思っていなかったのです。

子どもを愛おしく思っていました。

でも、「何度言ったらわかるの?!」と、感情的に怒ってしまうこともありました。

泣きじゃくる我が子を見て、後悔することもありましたが、「悪いことするからだ」という想いもありました。

(今 思い出しても、子供に申し訳なくて、胸がしめつけられます‥)

 

しつけって、こういうものだと思っていたし、叱る以外、知らなかったし。

 

でも、

多少のお尻ペンペンなら、本当にやむを得ないのか?

多少(ゆるされる体罰)と、多少じゃない(虐待)の線引きは あるのだろうか?

もやもやしながら、子育てしていました。

 

 

一切の体罰は、してはいけない

お尻ペンペンも、大声で怒ることも、体罰と同じ。
恐怖心で子供の行動をコントロールしようとする行為です。

一切の体罰は、してはいけない!

コーチングと心理を学び、子育ての指針を得た私の結論です。

 

親が些細に思うことも、子供にとっては暴力。

心の傷は、大人になっても影響し、悩みや生きづらさにつながります。

多少(ゆるされる体罰)と、多少じゃない(虐待)の線引きなんてないのです。

 

『しつけと体罰』という本にも、とてもわかりやすく書かれています。

少し紹介しますね。

・・はっきり言えることは、子どもをしつけるのに、体罰は百害あって一利なし、ということです。

(中略)

しつけの第一目的とは何なのでしょうか?

(中略)

家庭教育も学校教育も、その最終的な目的は、子どもが自分で社会生活をおくれるように、自ら立ち、自ら律していくようにおおまかにガイドすることです。

そのガイドには、三つの要素があると思います。
ひとつは「子どもをまるごと肯定する」。
ふたつは「子どもの、自分への自信を育てる」。
三つは「子どもが自分で選ぶように援助する」です。

『しつけと体罰』(森田ゆり著)より

私が変われたのは‥

体罰はいけない。
感情のまま子供を叱ってはいけない‥と納得した私。

子供とどう接すればいいかも学びました。

ところが、すぐには変われませんでした。

 

頭ではわかっても、怒りがこみあげてくると、抑えられなかったのです。

そんな私が変われたのは、自分を癒してからです。

 

 

自信のなさ、自分が好きじゃない想い、人からの批判を恐れる気持ち、ふと襲ってくる不安感 ‥片っ端から癒しました。

心の奥には、親との関係で傷ついた記憶がたくさんありました。

親から傷つくことを言われた記憶
大声で怒鳴られた記憶

怒られて、狭くて真っ暗な地下室に閉じ込められた記憶
甘えたかったのに、振り払われた記憶 ‥

 

自分が何をしたかは覚えていません。
覚えているのは、ただただ怖かったこと。

私のこと嫌いなんだ‥という不安。
そんな言い方しなくてもいいのに‥という怒り。

怒りの奥には、深い悲しみがありました。

もっとわかってほしかった、もっと愛してほしかった‥
小さい頃の私が泣きじゃくっていました。

 

それらを癒し解放したのです。

 

 

それからです。

「明るくなったね」と言われました。

怒りを抑えられない‥ということも、徐々になくなりました。
心の奥に閉じ込められていた 怒りと悲しみを解放したからです。

過去が本当の過去になった感覚。

恥ずかしいですが、40才を過ぎてやっと、親へのわだかまりが消え、親離れできた気がしました。

自分を好きだと思えるようにもなりました。

自分を認められるようにもなると、子供のことも、心から受けとめられます。

生きづらさからも解放され、人間関係も仕事も好転しました。

まとめ

子育ては、喜びもありつつ、悩むこともいっぱいありますね。

私は、「学ぶこと」で道を知り、「癒すこと」でその道を歩めるようになりました。

(なので、私のセッションは、学びと癒しを大切にしています)

 

もしも、
「お尻ペンペンくらい、体罰じゃない」
「多少の体罰は、しつけに必要」
と思っていたなら、今日からやめてください。

それがむずかしいなら、どうぞ、ご自身を癒すことから、はじめてほしい‥と思っています。

 

親から子へ、受け継がれてきた「怒り」と「心の傷」の連鎖を断ち切り、あなたから「愛」の連鎖へと変えていくことができます。

 

子育てに悩む方、変わりたい方へ、心からのエールを込めて。

 

著者プロフィール

阿部 朝子
阿部 朝子メンタルコミュニケーションコーチ
コーチング、NLP、キャリアカウンセリング、セラピーなどの学びを経て、現在は北海道北見市を拠点に活動しています。
ご相談者の悩みを解決しながら、それぞれの本来の力を発揮されるようお手伝いしています。