どうしても怒りが抑えられない時、まずは自分がわかってあげましょう

こんにちは。

メンタル&ライフコーチ
阿部朝子(あべともこ)です。

 

今日は、

どうしても怒りを抑えられなくて
悩んでいる方にお届けしますね。

 

何をやっても怒りがおさまらない理由

イライラする自分を変えたいのに、

頭では「怒っちゃいけない」って
わかっているのに、

どうしても怒りが抑えられなくて
子供に感情のまま怒ってしまう……

 

先日ご相談いただいた方も、

アンガーマネジメントを試したけど
10秒数えたって怒りが全然おさまらなかった

と、おっしゃっていました。

(私もそうでした、、、)

 

子供に悪影響だから
早く何とかしなくちゃと思うのに、

色々試しても変われないと
本当に辛いですよね。

 

なぜ、イライラを止められないか
ご存知ですか?

それは、

怒りたいから、なんです。

 

 

怒りがおさまる真の解決策

多くの方は、

「えっ? 怒りたいなんて思ってません。
私は怒りたくないんです!」

とおっしゃいます。

 

けれども、心の声を聴いていくと

「あ~、私は怒りたかったんですね」
と皆さん納得されます。

自分では、なかなか気づけないものなんですよね。

 

内側の自分が、
わかってほしいことがあるのに
誰もそれに気づいてくれなくて、

「わかってよー!!」
「なんでわかってくれないのー!!」

と幼い子供のように叫んでいる、

これが怒りがおさまらない時に
心の中で起きている状態です。

 

なので、

大切なのは、まず自分が
本当の「怒りたい理由」に気づいてあげること。

理由がわからないと、
根深い怒りを真に解決することはできません。

 

 

本当の理由は、頭で思っているのと全然ちがう

とはいえ、
「怒りたい理由はわかっている」
と思う人も多いと思います。

 

たとえば、

子供に何度も「片付けて」と言ったのに
片付けてくれないから怒っている、

私自身、そう思っていました。

 

けれども、心の声を聴いていくと
本当の理由はちがっていたんです。

 

 

本当の理由をみつけるには、
「それの何がイヤなの?」と問い続ける
という方法があります。

 

「子供が片づけてくれない」
と怒っていた私の場合、

何がイヤなのか心に問うと
理由がポツリポツリと出てきました。

 

「私の言うことをきいてくれないのがイヤ」

(それの何がイヤなの?)

「言うことをきいてくれないと、私は独りになってしまう」

(ん?ひとり? 独りになると?)

「独りになると、、、」

 

ふと、恐怖心とともに

自分が幼い頃、親に叱られて
暗い部屋に閉じ込められたことを思い出しました。

暗くて、怖くて、泣いてあやまっても
すぐに出してもらえなかった出来事です。

実際はすぐ出してもらったのかもしれないし
記憶はおぼろげですが、、、

 

ただ、その時の

泣きながら、ごめんなさいと謝っても
親に届かなかった記憶から、

言うことをきいてもらえないと
私は独りになる
暗いところに閉じ込められてしまう

という思考が、深層心理にバーンと
インプットされていたことがわかりました。

 

そして、それから何十年も経つのに、

目の前の子供が
言うことをきいてくれないと

心の奥の幼い自分が
「なんで言うこと聞いてくれないの~!」
と怒りを爆発させていたのです。

 

このように、

怒りの本当の理由は
つじつまが合っていなかったり、
まさか、それをずっと引きずってたの?
と感じることだったりします。

潜在意識は理屈じゃないんですね。

 

そして、大人になった今は

人が自分の言うことをきいてくれなくても
暗いところに閉じ込められることはない

と普通に理解できます。

だから、その思考は簡単に手放すことができました。

 

すると、このワークをした日から
子供が片づけていなくても、
怒りのマグマがわいてこなくなったんですよね。

自分の変化にビックリしたのを覚えています。

 

 

まず自分がわかってあげましょう

ご紹介した事例のように、
怒りがどうしてもおさまらない時は、

目の前の出来事は
怒りの発火スイッチに過ぎなくて

過去の記憶が再燃して
怒っている可能性が高いです。

 

何がイヤなのか?

心の声に耳を傾けて、
怒りの「本当の理由」に気づけるといいですね。

 

わかってほしいのに、わかってもらえない
愛してほしいのに、愛してもらえない
大切なものを、大切にしてもらえない

その悲しみが、

なんで、わかってくれないの?!
なんで、愛してくれないの?!
なんで、私の大切なものを大切にしてくれないの?!

という怒りに転じていたとわかるはず。

 

その悲しみと怒りを
まず自分がわかってあげましょう。

「これがイヤだったんだね」
「こうしたかったんだね」
「悲しかったね」「怖かったね」・・・

内側の自分の言い分を受けとめながら、
やさしく伝えてあげると

それだけでも気持ちが癒され、
怒りの根が消えていくものです。

 

こういうことから1つずつ、
自分を怒りから自由にしていきましょう。

そうして、あなたが
あなたらしさを取り戻していけますように願っています。

 

著者プロフィール

阿部 朝子
阿部 朝子メンタル&ライフコーチ
メンタル&ライフコーチ/コミュニケーション講師
コーチング、NLP脳と心の学び、心理療法、スピリチュアル等の学びを経て、現在は北海道北見市を拠点に活動しています。
ご相談者の悩みを解決を通して、本来の力を発揮し、喜びあふれる自分軸の生き方が叶っていくお手伝いをしています。