落ち込んでも立ち直れる。本当のメンタルの強さとは?

こんにちは、阿部朝子です。
「人からどう思われるか気になる」
「ちょっとした一言で落ち込んでしまう」
「小さな失敗を引きずってしまう」
そんなふうに、心が傷つきやすい自分に悩んでいませんか?
周囲からは頼もしく見られるけれど、
実はとても繊細で傷つきやすい――
私のところに相談に来られる方もそういう方が多いです。
「もっとメンタルを強くしたい」
と思っても、どうすればいいのかわからず、
同じ悩みを繰り返してしまうことも少なくありません。
今日は、
そういう方にこそ知っていただきたい
「本当のメンタルの強さ」についてお話します。
もくじ
「メンタルが強い人」の一般的なイメージ
「メンタルが強い人」って、どんな人を思い浮かべますか?
- 落ち込まない
- 逆境に負けない
- 嫌なことがあっても耐えられる
- つらくても我慢できる
いわば
「我慢できる人」=「強い人」
というイメージが強いかもしれません。
たしかに、一見すると感情を見せない人は強そうに見えます。
もちろん、それが役に立つ場面もあります。
でも実は、この強さを目指そうとすると、大きなリスクもあるのです。
我慢でつくる強さのリスク
なぜなら、
「平気なふりをして無理を重ねる」
ことになりやすいからです。
気丈に振る舞っていても、
心のエネルギーはどんどん削られてしまいます。
「心が麻痺」してしまい、
外からは頼もしく見えても、
実はボロボロに疲れてしまっている方も少なくありません。
これでは、長い目で見たときに「本当の強さ」とは言えませんよね。
アスリートがメンタルトレーニングで土台を整えるように、
私たちの日常でも“心の安定”は欠かせません。
本当の「メンタルの強さ」とは?
では、本当の強さとは何でしょうか?
それは――
「必要以上に傷つかない」強さです。
たとえ傷つくことがあっても、長く引きずらずに手放せる。
そして、その経験を自分の成長の糧やプラスに変えていける。
つまり、我慢ではなく「しなやかさ」。
これこそが、
これからの時代に必要な「本当の強さ」だと、私は思っています。
事例:自然体で人と関われるようになったAさん
以前サポートさせていただいた
Aさん(30代女性)は、職場で「明るく元気な人」と思われていました。
周りの人に気を配り、場の空気を和ませるタイプ。
でも心の中ではとても繊細で、
上司や同僚のちょっとした一言に
「頼りないと思われたかも」
「迷惑をかけたのかも」
と気にしてしまい、家に帰るとぐったり疲れていました。
Aさんは
「鈍感力があれば楽なのに」と思っていたそうです。
でも本当は、その敏感さこそが
彼女の優しさや魅力・強みでもあります。
そこで一緒に取り組んだのが
「出来事の意味づけを変える練習」でした。
たとえば、
上司に冷たく感じる態度を取られたとき、
「私が何かまずいことをしたのかも」ではなく、
「上司は今、忙しくて余裕がないだけかもしれない」と受け取ってみる。
上司に注意されたとき、
「人格を否定された」ではなく
「仕事をより良くするためのフィードバック」と受け取ってみる。
気持ちがニュートラルでいられると
率直に上司に聞いてみることもできました。
すると、実際にただ忙しかっただけだったり、
Aさんへの仕事の任せ方に迷っていたこともわかりました。
*
このように、ほんの少し視点を変えるだけで、
傷つく頻度が減り、以前よりお互いを理解し合えて仕事もしやすくなったそうです。
その結果、
「気を遣いすぎて疲れる毎日」から
「自然体で人と関われる毎日」へと変わっていったのです。
癒しがあってこそ、意味を変えられる
とはいえ、
最初からポジティブに受け取れる人は多くありません。
Aさんも、はじめは
「そんなふうに思えたら苦労しない」と感じていました。
確かにその通りで、
無理に前向きに考えようとするのは逆効果になります。
実は、ポジティブに切り替えられないのは、
これまでに受けた心の傷があるから。
だからこそ、必要なのは
「強くなろう」とするより、まず心を癒すことなんです。
傷ついた気持ちをやさしく癒すことで
自然に出来事の意味づけを変えられるようになります。
この順番を踏むことで、
ガマンではなく「しなやかさ」が育っていきます。
しなやかな強さをはぐくむ「はじめの一歩」
「癒し」と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、
まずはこんな一歩から始められます。
① 自分の気持ちを受けとめる
「また傷ついちゃった」と否定するのではなく、
「なんであんな言い方するの?!」と苛立つのでもなく、
まずは「悲しかったね」「つらかったね」と自分の気持ちを受けとめてあげましょう。
それだけで心は少しずつ落ち着き、癒しが始まります。
② 意味づけを少し変えてみる
出来事をまるごと変えることはできませんが、意味づけを変えることはできます。
-
「失敗した」
→ 「学ぶチャンスを得た」 -
「嫌われたかも」
→ 「相手に余裕がなかっただけかもしれない」 -
プレゼンで緊張してうまく話せなかった
→ 「資料はわかりやすく作れた」「次は練習を増やせばもっとできる」 -
ダイエット中につい食べすぎてしまった
→ 「美味しく食べられて、心も満たされた!」
どんな出来事も
「失敗」として終わらせるのではなく、
ポジティブな経験・次につながる経験に変えることができますね。
筋トレと同じように、日々意識してみることで、切り替え上手になっていきます。
③ 自分に問いかけてみる
視点を変えるスイッチとして、自分にこんな質問をしてみましょう。
-
「もし友達が同じことで悩んでいたら、私はどう声をかけるかな?」
-
「この出来事の“いい面”を1つだけ挙げるとしたら?」
問いを投げかけるだけで、
脳がその時の自分にピッタリの答えをみつけてくれます。
まとめ:しなやかな強さを育てていこう
「強くなりたい」と思うのは、
きっと、あなたが毎日を一生懸命に生きているからだと思うのです。
でも、もう頑張りすぎなくても大丈夫。
気持ちが繊細な人が強さを身につけるには、
「感情を押し殺す」よりも、
自分の気持ちを認め、意味づけを変え、視点を広げることのほうが大切です。
そして、あなたの繊細さは決して弱さではありません。
むしろ人の気持ちに寄り添える、大切な才能です。
しなやかな強さを育てることで、
世界はもっと優しくなり、あなたらしさがいっそう輝いていくでしょう。
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著者プロフィール

- メンタル&ライフコーチ
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メンタル&ライフコーチ/ヒーラー。
コーチング・NLP・心理療法・スピリチュアルを融合したアプローチで、根本からの解決をサポートしています。
悩みを手放し、本当の自分らしさと喜びに出会えるよう伴走しています。