相手に伝わる伝え方~3つのステップ
「人に伝えるのって、むずかしいなぁ」
と思うことはありますか?
今日は、「相手に伝わる伝え方」について
3つのステップをご紹介します。
もくじ
相手のためを想って、伝えたつもりなのに…
クライアントのSさんは、周りがよくみえて、色々気づく方です。
「こうすればいいのに」とパッと浮かぶので、同僚や友人に、よくアドバイスしていました。
ところが、相手のためを想って伝えたつもりなのに、
相手から、「Sさんに、私の気持ちはわからないよ…」と言われたり、
「理屈はわかるけど、納得できない」とイラっとされることもありました。
Sさんは、「言わなきゃよかった」と後悔するうちに、
自分の考えを人に伝えることが怖くなり、
相手を傷つけたくない想いと、相手のために話したい想いで葛藤するようになりました。
よかれと思って伝えたことが裏目に出ると、伝えるのが怖くなるのも当然です。
とはいえ、伝えることをやめてしまうのは、相手や職場のためになりませんね。
Sさんの「気づく力」を活かせないことにもなってしまいます。
そこでSさんには、『伝わりやすい伝え方』を実践していただきました。
その中から、3つのステップをご紹介しますね。
『伝わりやすい伝え方』
ステップ1:マイナス感情を手放す
「言ったのに…(なんでわかってくれないの?)」
「言ったよね!(なんでやってくれないの?)」
と思うことはありますか?
もしそう思ったなら、
「なんで?!」という苛立ちや、批判の想いを、まず手放しましょう。
どんなに言葉を選んでも、最終的に相手に伝わるのは、「言葉」よりも「感情」だからです。
こちらが言ったことが伝わるのではなくて、相手が受け取れた分しか伝わらない。
そういうものだと知って、伝わるように伝えていくしかないのですね。
ステップ2:伝わりやすいフレーズを使う
ちょっと比較してみてください。
↓ ↓
A.「あなたは、こうしたらいいよ」
B.「私は、こうしたらいいと思うよ」
いかがでしょう?
Aの言い方をされたら、
ちょっと押しつけられる感じがしたり、抵抗感がわきやすいはずです。
一方、Bの言い方だと、
Aよりも押しつけ感がなく、受け取りやすくなるでしょう。
※日本語は主語を省略することが多いので、実際、Aのほうは
「こうしたらいいよ」
「〇さん、こうしたら」
みたいになると思いますが、与える印象は同じです。
AとBのちがいは、主語です。
Aは、「あなた」を主語にした言い方。
(Youメッセージといいます)
Bは、「私」を主語にした言い方。
(Iメッセージといいます)
つまり、人に意見を伝える時は、
Bのように、「私は」を主語にして言うと伝わりやすくなるのですね。
「私は、こう思います」
「私は、こう感じたわ」
※主語を省略せずに、あえて、「私は」と口にするといいでしょう。
*さらにおすすめは、
「私は、こう思うんだけど、●さんはどう思う?」と、相手に質問することです。
「どう思う?」とつけ加えるだけで、また印象がちがいませんか?
一方的にこちらの考えを伝えるのでなく、相手(存在・意見・考え)を尊重していることも伝わるでしょう。
(もちろん、尊重する気持ちをもって質問するんですよ!)
質問することで、こちらの考えや想いが伝わったか確認もできるし、相手の返答をもとに、話を先に進めることもできますね。
ステップ3:マインドを整える
「私は」を主語にする伝え方は、基本スキルなので、ご存知だったかもしれません。
とはいえ、
「ちゃんと、“私は”という言い方をしたのに、相手が不機嫌になった」
みたいなこともあります。
そんな時、要因の1つは「マインド」です。
うまく伝わらなかったと感じたら、自分のマインド(考え方・あり方)をふり返ってみましょう。
伝える時に大切にしたいマインドは、
こちらが伝えたことを、相手が肯定してもいいし、否定してもいい
というマインドです。
それは、相手の考えや相手の未来をコントロールしようとしない。人生の選択権は本人にある。
というマインドでもあります。
あなたの意見が、どんなに相手のためになるとしても、相手には、それを選択しない自由もあるからですね。
そして、選択しなかったために、相手が困ることになったとしても、それは相手の選択の結果であり、あなたの責任ではないから。
「せっかく伝えたのに…」とあなたが苛立つ必要もないし、ガッカリする必要もないんですね。
(それはむしろ逆効果)
今は、相手にとって、変化のタイミングじゃないのかもしれません。
気づかなくても、何かしら変化が起き始めているかもしれません…
真実は、私たちの目には見えないことも多かったりします。
(仕事上で、相手にNoと選択されるのは困る場合もあるでしょう。
その場合は、また別の伝え方になります)
だから、相手のためを想って、伝えたいことを伝えたなら、あとは手放してしまいましょう。
手放したあと、こちらにできることは、相手の幸せや成長を祈ることかな、と思っています。
この3つを実践したSさんは、気持ちがとても楽になりました。
落ち込みむことも、「相手の役に立てなかった」と無力感におちいることもなくなりました。
うれしいことに、相手が心を開いて、胸の内を話してくれるようになり、そこから、深い意見交換ができるようにもなりました。
さらに、相手の選択の自由を受けいれられるようになってから、不思議と、周りの人から意見を求められるようにもなって
自分の内面の変化が、周りの人にも波及していくことを、実感されたSさんでした。
☆今日ご紹介した3つのステップ
・マイナス感情を手放す
・伝わりやすいフレーズを使う
・マインドを整える
よかったら、お試しください。
*こちらの無料メールレッスンでは、
マイナス感情を手放すためのヒントを、さらに詳しくご紹介しています。
どうぞ参考になさってください。
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著者プロフィール
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メンタル&ライフコーチ/コミュニケーション講師
コーチング、NLP脳と心の学び、心理療法、スピリチュアル等の学びを経て、現在は北海道北見市を拠点に活動しています。
ご相談者の悩みを解決を通して、本来の力を発揮し、喜びあふれる自分軸の生き方が叶っていくお手伝いをしています。
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