自分軸とは?|「好き勝手に生きる」とは違う、自分を大切にする生き方

「もっと自分らしく生きたい」
と思う時、

「好きを仕事にしよう」
「やりたいことをやろう」
「自分軸で生きよう」

そういう言葉を目にすることが多いかなと思います。

 

「そうできたらいいな」
と思いますよね。

でも、いざ自分軸を意識してみると、

「私には難しいかも」
「自分を優先したら、わがままにならない?」
「自分軸って、結局どういうこと?」

と、なんだかモヤモヤする。

そういうことは、ありませんか?

 

実は、
「自分軸」については、
セッションでもご相談の多いテーマです。

でも、「自分軸」って、わかるようでわかりづらい。
少し誤解されていることも多いなと感じています。

 

この記事では、
そもそも「自分軸」ってどういうことなのか、
一緒に考えていきたいと思います。

 

自分軸って、「人に合わせない」こと?

自分軸というと、
「人に合わせず、自分の意見を貫くこと」
というイメージがあるかもしれません。

たしかに、
「自分の意見や気持ちを大切にすること」は、
自分軸の大切なところです。
 

とはいえ、
「人に合わせること」自体が悪いわけではありません。

 

たとえば、友達と食事をするとき。

「私はパスタが食べたいけど、今日は友達が和食の気分みたい。
じゃあ今日は和食にしよう。私も和食好きだし。」

と相手に合わせたAさん。

一方、

「本当はパスタが食べたい。
でも、相手に嫌な顔をされたくないから、なんでもいいと言っておこう」

と相手に合わせたBさん。
 

どちらも
「相手に合わせている」わけですが、

Aさんは
自分の気持ちもわかったうえで、
納得して選んでいて、

Bさんは
自分の気持ちを置き去りにして、相手に合わせています。

自分の気持ちを置き去りにすると、
「苦しい」「モヤモヤする」
といった不快感にもつながりますね。

行動は同じでも
自分を大切にできているかどうかは違うんですね。

 

自分軸とは、
「自分の希望を通したか、どうか」ではないのです。

人の意見を聞いてもいい。
相手に合わせてもいい。

そのときの状況によって、相手を優先することもあるでしょうし、

「お互いにここは譲れないから、こうしよう」
と折り合いをつけることもあるでしょう。

 

大切なのは、
自分の希望を通すかどうかよりも、

まず、
「私はどう感じている?」
「私は本当はどうしたい?」
と、自分の気持ちに気づいていること

そして、
「今回はこうしよう」
と、納得のいく選択をすること

この2つが大事だなと思っています。

 

自分軸なら、「嫌なことは断る」の?

自分軸で生きるために、
「嫌なことはちゃんと断ろう」
「NOと言えるようになろう!」

という言葉もよく聞きますよね。

 

たしかに、
今まで自分を抑えてきた人にとって、
NOと言えるようになることは、とても大切な一歩になります。

その一方で、
「ちゃんと言わなくちゃ」
と、かえって苦しくなっている人もいます。

 

私もそうでした。

普段のことは平気で話せるのに、
大事なことを言おうとすると、喉が詰まって言えなくなってしまう。

「やっぱり言えなかった……」
と、また落ち込む。

ハッキリ言える人がうらやましいけど、
そうできずに、もがいていました。

 

でも、あとからわかったのは、

頭では「言ったらいい」とわかっていても、
心と体が「言わないほうが安全」と反応していた、ということ。

その状態で言おうとしても、うまくいかなくて当然だったのです。

 

だから、「言えない自分」を責めなくていい。

言えないのには、ちゃんと理由があって、
その理由となっている心のブレーキをゆるめていけば、
無理なく自分の気持ちを伝えられるようになるからです。

 

「今は断るのが難しい・苦しい」と感じるなら、
無理に断らなくてもいい。

断れなかった今の自分も、
まずは受けとめてあげてほしい。

そう思うのです。

 

そして、もう一つ。

「NOを言うこと」に意識が向きすぎると、
人との関係がぎくしゃくすることもありますよね。

「相手と距離ができてしまった。
そんなつもりはなかったのに…」
と後悔している方の話を聞いたこともあります。

 

「NOを言うこと」は、
自分を大切にする選択肢ではあるけれど、
相手との関係性も大切にしたいですよね。

だとすると、

「嫌だから断る」
とすぐに決めるのではなく、

自分の気持ちをもう少し深く見てみる。

「私は、何が嫌なんだろう?」
「どうして嫌なんだろう?」
「本当はどうしたい?」

 

そうすると、
自分が大切にしたい価値観や
本心に気づくことができたり、

そこから、
・期限を変えてもらう
・できる範囲だけ引き受ける
といった別の選択肢も見えてくるかもしれません。

そして、
「やっぱり断る」と腹が決まっても、
相手に配慮した伝え方を工夫できたらいいですよね。

 

自分軸って、「好き・やりたい」を優先すること?

自分軸で生きたいなら、
「好きなことを優先しよう」
「やりたいことをやろう」
とも言われますよね。

 

だからこそ、
「好きなことを選べない」
「やりたいことがあっても、なかなか踏み切れない」
となると、

「私って、自分軸で生きられていないな」
と思ってしまうかもしれません。

 

でも、そうとは限りません。

もちろん、
「好き」や「やりたい」を
大切にできるのは素晴らしいことです。

でも、

外から見て
「好きなことをしている人」だけが
自分軸というわけではないと思っています。

 

たとえば、

「今は家族との時間を大切にしたい」
「今は目の前の仕事を頑張りたい」
「今は安心できる暮らしを大切にしたい」

そんなふうに

「今の私にとって、これが大切」
と納得して選べているなら、それも自分軸です。

 

そして、もう1つ。

「自分軸で生きたい」と思っても、

「そもそも、私は何がしたいんだろう?」
「自分の好きなことがわからない」
「何を選んだらいいのかわからない」

と悩んでいる人もたくさんいます。

 

でも、

「自分の気持ちがわからない=自分軸がない」
ということでもありません。

自分のことを
すべてわかっている人なんていないはず。

「本当はどうしたいんだろう?」
と迷うことがあって当然です。

 

大切なのは、
「今わかること」をちゃんと受けとめること

「これ、なんか惹かれるなぁ」
「こっちは、ちょっと違う気がする」
「今は、これが一番大切かも」

そんな小さな感覚を大切にしてあげる。
 

そして、望みがわかったら、

「望んでいい」
「やっていい」
と、自分に許し、行動していく。
  

その積み重ねで、
「私はこうしたい」がさらに明確になっていきます。

 

自分軸って、結局どういうこと?

ここまで、自分軸について
誤解されて苦しくなっている人が多いな、
と感じるところをいくつかお話ししました。
  

自分軸って、
何でも自分の思い通りにする
ということではなくて、

人に合わせてもいい。
NOと言えないときがあってもいい。
好きなことを選ばない日があってもいい。
  

大切なのは、
自分の気持ちに気づいて、
自分も相手も大切にしながら、
「今はこれがベスト」と思う選択をしていくこと。

そんなふうに自分軸を大切にしていければいいな、と思っています。
  

自分軸についてのモヤモヤが少しでも減って、
一歩踏み出すヒントになっていたらうれしいです。

 

著者プロフィール

阿部 朝子
阿部 朝子メンタル&ライフコーチ/ヒーラー
コーチング・NLP・心理療法・スピリチュアルを融合したアプローチで、根本からの解決をサポートしています。
悩みを手放し、本当の自分らしさと喜びに出会えるよう伴走しています。