言いたいことがすっと言えず、のどがつまってしまう方へ

メンタル&ライフコーチ 阿部朝子です。

言いたいことがあるのに、すっと言えない。
喉(のど)がつまった感じになる‥という方へ。


話す練習をする前に、「喉のつまり」をメンタルワークするのがおすすめです。
すっと言えるようになるのはもちろん、仕事も人生も大きく好転する可能性が高いんですよ。

クライアントさんの事例が参考になると思います。

言いたいことが言えず、喉がつまる

クライアントのAさんは、起業準備中の方です。
いい形で進めるためにも、今の会社での悩みを1つ1つクリアしています。

悩みの1つは、上司とのコミュニケーション。

上司は、人の話を聞かず、自分の意見を一方的に話します。
イライラして怒鳴ったり、指示もあいまい。
仕事が滞り、他の社員も困っていました。

 

Aさんは、お客様のためにも、上司とスムーズに話したいと思っていました。

でも、上司と話そうとすると緊張します。
言いたいことがあるのに、すっと言えず、喉(のど)や胸がつまったようになるのです。

言えないまま終わったり、勇気を出して話しても、本意が伝わらず落ち込みました。

変わってほしい人に変わってもらうには?

正直、問題のある上司のほうが変わってくれれば、話が早い気がします。

変わってほしい相手に変わってもらうには、どうしたらいいと思いますか?

相手に問題点を伝えて、変わってもらえるように説得する?

私の経験上、コミュニケーションに難がある当人が、変わろうとすることはありません。;;

おそらく、どんなに伝え方を工夫しても、大変な割に、実りは少ないでしょう。

 

それよりもっとスムーズに、現状を変えられたほうがいいと思いませんか?

 

それには、自分が変わるしかありません。

でも、ガッカリしないで下さいね。
現状を変える必要性に気づいている「あなた自身」が変わることで、早く楽に状況が好転します。

(自分は悪くないのに損だ!と感じるかもしれません。が、
結果的に、あなたの大きなプラスになることを、先に伝えておきますね)

 

では、自分のどこをどう変えればいいのでしょう?

その糸口になるのが「体の症状・反応」です。

 

「喉のつまり」をきっかけに‥

「体の症状・反応」は、潜在意識からのメッセージです。

体と心はつながっているので、
「体の反応」から気づきを得て、悩みを解消することができるのです。

Aさんの場合、喉(のど)に反応が出ていましたね。

胸の内にある想いを、口に出す時に、通る器官が喉(のど)。
喉(のど)は、「コミュニケーション・自己表現」と密接につながっている器官なんですね。

そして、
「喉がつまって、言いたいことが言えない」のは、
潜在意識が「言いたいことを言えないように、喉をつまらせている」と見ることができます。

実際、Aさんは、子供の頃、言いたいことを言って傷ついた経験がありました。
その時の心の傷が癒えていないため、自己表現することが怖くて、防衛本能が働いていたのです。

 

 

Aさんが取り組んだワークの様子を少し紹介しますね。

体の反応を感じていくワークをやっていただきました。

喉のつまりを思い出してもらい、やさしく見守っていると、つっかえた感じがスーッと消えていきました。

自己表現への怖れがあったので、胸に手を当て、
「大丈夫だよ~。これからもっと楽になるよ‥ 幸せになろうね」
と伝えると、胸の辺りがあったかくなり、ラク~になっていきました。

もう一度、喉のつまりを思い出してもらうと、今度は、子供の頃のことを思い出しました。

親に言いたいことが言えず、言っても親は聞いてくれなかった場面です。
しだいに、「言ってもムダだ」と、あきらめるようになったことも思い出しました。

それらの記憶(インナーチャイルド)も、癒していきました。

ワークのあと、上司に話す場面をイメージしても、喉はつまりません。

そうなった段階で、コミュニケーションスキル(伝え方のコツ)をお伝えし、練習していただきました

・・・

 

(潜在意識の力をご存知の方は、想像がつくと思いますが)

Aさんは、翌日、勇気を出して上司に話しました。
練習通り、自然に話すことができたそうです。

その後、上司がイライラすることも減り、笑顔で話しかけてくれたり、会議でも意見を聞いてくれるようになっていきました。

(自分が変わると、周りの人も変わることはよくあることです)

 

さらに、お母さんとの関係性にも変化が起きました。

近くに住むお母さんの言動に振り回されてきたAさんでした。が、
自分の気持ちを伝え、適度な距離を保ち、自分(心と生活)を守れるようになりました。

言いたいこと・やりたいことをガマンするのをやめ、自分を大切にできるようになると、お母さんへの嫌悪感も消えていったAさん・・

 

「喉のつまりは、防衛本能だったんですね。
自分が変わったら、上司も変わってビックリです。(笑)

それに、言いたいことが言えない、という悩みから、親に対する悩みも解消できました。
すっごく気持ちがラクになり、やっと自分らしく生きられるようになった気がします」

と、顔を輝かせておっしゃってました。

 

まとめ

「喉がつまって、言いたいことが言えない」という時、
気持ちが弱いからだと考え、勇気を出して話そうとする方や
コミュニケーションの問題だと考え、伝え方(話すスキル)を調べる方が多いです。

けれども、多くの場合、喉がつまるのは、防衛本能。
なので、心の奥にある、恐れ・不安・心の傷を癒すことが大事なんですね。

癒してあげれば、ラクに言えるようになります。

周りの人たちとの関係性が好転するし、自分の想いにフタをせず、やりたいことにチャレンジできるようにもなっていきます。

 

あなたの喉のつまりにも、状況を好転させる鍵が隠れているはず。
「なりたい自分」になるきっかけになりますように…

参考になれば、うれしいです。

 


著者プロフィール

阿部 朝子
阿部 朝子メンタル&ライフコーチ
メンタル&ライフコーチ/コミュニケーション講師
コーチング、NLP脳と心の学び、心理療法、スピリチュアル等の学びを経て、現在は北海道北見市を拠点に活動しています。
ご相談者の悩みを解決を通して、本来の力を発揮し、喜びあふれる自分軸の生き方が叶っていくお手伝いをしています。