やる気がでない時の対処法(3)~5つの要因と対処法
メンタル&ライフコーチ阿部朝子です。
今回は、「やりたいことなのに、なんでやる気が出ないんだろう?」と思う時の、5つの要因と対処法をご紹介します。
連載
『やる気が出ない時の対処法』
3回目のテーマは、
「5つの要因と、おすすめの対処法」です。
※やる気が出ない状況は、大きく分けて2種類
A:「やりたいこと」なのに、やる気が出ない
B:「やらなくちゃいけないこと」なのに、やる気が出ない
今回は、Aの状況へのヒントです。
※連載の1回目・2回目は、Bの状況のヒントでした。
1回目はこちら▼
2回目はこちら▼
もくじ
やる気を出さなくちゃ!は、自分と向き合うサイン
本来、「やる気を出さなくちゃ!」って思うのは、ヘンなんです。
だって、「やりたいこと」ですもんね?
やる気を出そうとしなくても、やりたくてたまらなくて、行動しちゃうはず。
子供の頃、夢中になって遊んだ記憶、ありませんか?
私は4~5才の頃、庭先でアリをずーっと飽きもせず見ていた記憶があります。
お腹が空くのも気づかず、日暮れまで‥
そんな時、やる気なんて、要りませんよね?(笑)
大人と子供はちがうよ~!と思われるかもしれません。が、
人の心理って本来そういうもの。
「やりたいから、やる」‥とってもシンプルです。
(大人になるにつれ、事情が増えて、ものごとが複雑になっちゃいますね)
なので、
「やる気を出さなくちゃ!」と思ったら
「あ、なんかヘンだぞ‥」
「やる気が出ない ”何か”があるんだな」
「自分と向き合う必要があるな‥」
と気づいてほしいんです。
そして、その”何か”(=やる気が出ない理由・要因)がわかればいいわけです。
要因って、本当に人それぞれです。が、
今回は、よくある事例から、5つの要因と対処法を紹介しますね。
- 悩みがある時
- やることを大きくとらえている時
- うまくいかない時
- やる意味を感じられなくなった時
- 「本当の望み」とズレている時
では、順番にお話しましょう。
やりたいことなのにやる気が出ない要因
1.悩みがある時
「悩み」や「気がかりなこと」があると、やる気が出なくて当然です。
やっかいなのは、多くの方が、「悩み/気がかり」に気づかずにいること。
その「悩み/気がかり」を「これくらい、大したことじゃない」と思って、見過ごしていることが多いな‥と感じています。
【おすすめの対処法】
(メンタルの基礎知識なんですが)
そのことを考えると、体に反応が出るかどうか、確認してみましょう。
(体の反応とは、胸の辺りがズーンと重くなる・もやもや・ざわざわする等)
頭では「大したことない」と思っても
体に反応が出るなら、メンタル面に影響がある証拠です。
すぐに解消(解放)していきましょう。
深呼吸して、もやもやが出ていくイメージで、フーッと吐き出していく
少しのことだったら、これだけで反応が出なくなる時もあります。
頭も心もスッキリさせて、「やりたいこと」に集中できるといいですね。
2.やることを大きくとらえている時
「やること」を「大きくとらえている」と、やる気が出づらいものです。
特に、「重要だけど、緊急じゃないこと」「締切のないこと」ほど、先送りしがち。
(人って、基本的にラクしたい生き物ですからね‥)
- 「運動するぞ」と思いつつ、今日もできなかった‥
- 「不用品を断捨離したい」と思いつつ、なかなか気が乗らない‥
【おすすめの対処法】
「やること」を、具体的に分解しましょう。
- 運動する>ストレッチ>朝3回、前屈する
- 断捨離>寝室の断捨離>
>寝室のクローゼット>1番上の引出し>1年間使っていないものを捨てる
「やれる、やりたい」と思えるまで分解するのがポイント!
※スモールステップ(小さな一歩)・ベビーステップ(赤ちゃんの一歩)と言って、望みを叶える鉄則です
緊急じゃないけど重要なことも、分解してみましょう。
「まず、どこから取り組む?」「優先順位は?」
分解して、分解して、小さな小さな1歩にしてみてください。
・・ ・・
3.うまくいかない時
やりたいことだから、がんばってやってきた‥
なのに、うまくいかない・成果が出ない・失敗した‥という時、やる気が出なくなるのもムリもありません。
「このまま続けても、うまくいかないのでは‥」と不安になったり、自信をなくしてしまったり、「本当にやりたいことなのかな」と迷うこともあるでしょう。
【おすすめの対処法】
「うまくいかない原因を見つけて、対策を打つ」というのが、一般的だと思います。が、
その前に、メンタルコーチの視点でおすすめしたいのは、うまくいかずに、疲れた心と体を癒すことなんです。
休息をとる、遊ぶ、コメディー映画を観て笑う、自然にふれる、
ショックな気持ちを癒す、がんばりを労う‥ 等々
(もちろん、おすすめのメンタルワークも沢山あります)
癒すことなしに、頑張り続けると、
「やりたいこと」がストレスになってしまい、悪循環になりかねません。
癒して、リセットすることで、本来のパワーが回復するでしょう。
4.やる意味を感じられなくなった時
「やる意味」を感じられなくなった時、一瞬でやる気がなくなるでしょう。
たとえば、
「過去の自分のように悩んでいる人をサポートしたい」と起業したセラピストさんが、ブログで情報発信しようと思いつつ、
実績あるカリスマセラピストのブログ記事を読み、自信をなくし、「経験の浅い私がつたないブログを書く必要ないのでは」と思ってしまった例があります。
このように、人と比較し、自信をなくしてしまうケースもありますし、
日常の忙しさに追われて、やりたい気持ちが薄らいでしまうケースもあります。
【おすすめの対処法】
まず、おすすめしたいのは、
「そもそも、私はなぜ、これをしたかったんだっけ?」
という自己対話です。
それをしたい理由・目的・想いを、今一度、思い出してみましょう。
心の奥にある やる気の素(コアモチベーション)とつながることができれば、熱い想いがわいてくるはずです。
5.「本当の望み」とズレている時
「やりたいこと」のつもりが、「本当の望み」とズレている時があります。
「本当の望み」とズレていたら、やる気が出なくて当然ですよね。
自営業のAさんは、「お客様に愛される店を作りたい。そうすれば売上がついてくる」と経営コンサルを受けていました。
ところが、コンサルタントからアドバイスされたことを実行できず、「行動力がない」「意志が弱い」とご自分を責めていました。
【おすすめの対処法】
4で書いた「そもそも‥」の問いで、目的・想いを整理することも有効です。
合わせて、おすすめしたいのは、未来をイメージする方法です。
「やりたいのに、行動できないこと」がありますよね?
それを「行動できたとしたら、どうなるかな?」とイメージしてみるのです。
行動した先にある未来をイメージして、
ワクワクうれしくなるなら、「本当の望み」だとわかります。
Aさんは、全然ワクワクしませんでした。
「本当の望み」とズレていたから、潜在意識が抵抗し、行動できなかったのです。
心の声を聴き、「本当の望み」「理想の未来」を明確にし、軌道修正することで、サクサク行動できるようになりました。
もちろん、やる気を出そう!なんて思わなくても。^^
まとめ
「やりたいことなのに、なんでやる気が出ないんだろう?」と思う時の
5つの要因と対処法をご紹介しました。
- 悩みがある時
- やることを大きくとらえている時
- うまくいかない時
- やる意味を感じられなくなった時
- 「本当の望み」とズレている時
思い当たるものはありましたか?
(5つが、混じっている時もありますね)
いずれにしても、「やる気が出ない」のは心のサイン。
「幸せから遠ざかっちゃうよ」「何か、ちがっているよ」と教えてくれているのです。
早く気づいて、軌道修正していけるといいですね。
著者プロフィール
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メンタル&ライフコーチ/コミュニケーション講師
コーチング、NLP脳と心の学び、心理療法、スピリチュアル等の学びを経て、現在は北海道北見市を拠点に活動しています。
ご相談者の悩みを解決を通して、本来の力を発揮し、喜びあふれる自分軸の生き方が叶っていくお手伝いをしています。
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