「人に頼れない」を手放すプロセス
こんにちは。
メンタル&ライフコーチ
阿部朝子(あべともこ)です。
前回
人に頼むのが苦手なことを
本質的に解決するには、
「頼ってはいけない」といった禁止令を
手放すことが大切、とお話しました。
⇒ https://tomoko-abe.com/conditioning/12138/
その場合も、
禁止令が強力にすり込まれていると
「人に頼っていい」と言い聞かせるだけは
なかなか変われないかもしれません。
なので、実際のセッションでは、
禁止令をすっと手放せるように
心に寄り添いながら、
状況に合うメンタルワークを取り入れていきます。
今回は、私自身の体験をもとに、
強力な禁止令を手放す一例をご紹介しましょう。
もくじ
人に言えないタイプだからしょうがない?!
私の場合、小学3年生の頃には
人に自分の思いを伝えようとすると
体に反応が出るようになっていました。
内気な性格ではありませんし、
むしろ気が強いほうで(苦笑)
普通の会話はハキハキ話せます。
ですが、
<頼む・相談する・大事なことを話す>
となると、途端に心臓がバクバクして
胸が締めつけられ、喉がつまって
言葉が出なくなってしまうのです。
大人になってもそうでした。
言えなくて胸が苦しくなり仕事に集中できない…
物事が思うように進まずイライラ…
そのうち、心の中で相手を批判し
「何で気づいてくれないの?」と逆ギレ…
(いやな性格ですよね~ ^^;)
でも当時は
「言えないタイプなんだからしょうがない」
と、なかばあきらめていました。
そんな自分を変えようと思ったのは
脳と心のしくみを学んで
「タイプだから、とあきらめる必要はない」と知ったから。
そして、なにより
うまくいかない現実を変えるには
頼み上手・受け取り上手になることが鍵
と知り、絶対変わろう!と思って
楽しみに自分と向き合っていったんです。
禁止令を手放すプロセス
1.体の反応を癒しながら、禁止令をみつける
まず、
人に頼もうとすると胸が締めつけられる
その体の反応を、癒しのワークで楽にしていきました。
楽になると、潜在意識が解決を導いてくれるようになります。
ふと、人を頼れなくなった原体験が思い出されました。
3才頃、母に甘えようとしたら拒絶された出来事でした。
記憶の中の幼い自分は、
ショックで悲しくて泣いていました。
そして、その時に
「甘えたら嫌われる」
「親から愛されていない」
という思いがインプットされ、
もう傷つくことがないように
「甘えてはいけない」という禁止令
がすり込まれたことがわかりました。
(禁止令は、防衛本能なのです)
その後の出来事も思い出しました。
母が私と手をつなごうとしたのですが
今度は私から母の手を振りはらい
手をつなぐことを拒絶した記憶です。
「お母さんとは、もう手をつながない!」
と幼い自分が叫んでいました。
甘えさせてくれなかった悲しみが、
怒りと憎しみに転じたのです。
これ、心理学で復讐といいます。
(ちょっとこわい表現ですが)
こうして、
「甘えられない」のではなく
「甘えない!」と固く心に決めたことがわかりました。
2.心の傷を癒し、禁止令から解放してあげる
次は、甘えられなかったショックや
悲しみをやさしく癒していきました。
母親に対する怒りや憎しみが消えると
復讐の思いも手放せます。
あ、自分では復讐していたなんて
自覚は全くありません。
すべて無意識レベルなんですが、
「あなたのせいで、私は人に頼ることができない」
「あなたのせいで、私はこんなに苦しんでいる」
と、親を憎み続けるために
<苦しむことをやめない>
というのが、復讐のやり方なんですね。
だから、どんなに
「頼ってもいい」と言い聞かせても
禁止令がほどけなかったのです。
3.再選択
変わりたいのに変われなかった
根本原因がわかったところで
「じゃあ、これからはどう生きたい?」
と自分にたずねた時、私は
親を憎み続けるのはもうやめたい!
幸・不幸を人まかせにせず、
自分の人生のハンドルを自分で握りたい!
そう素直に思いました。
復讐をやめる、と腹が決まると
禁止令は、するする手放せます。
今までがうそのように、気軽に
人に頼めるようになっていきました。
禁止令を解くと、自分軸で生きられます
禁止令を手放すプロセス、
ざっくり書きましたがいかがでしたか?
言葉で書くと
むずかしく感じるかもしれませんが
実際は、潜在意識にゆだねれば
気づきを得て、癒され、導かれていきます。
前回、人を頼れるようになると
物事が色々といい方向へ動き出しますよ
と書きましたね。
私の場合、これをきっかけに、
たくさんの禁止令を手放すことができ
とにかく心がおだやかになりました。
いつも感じていた胸の苦しさが消え
心がスッキリ軽くなったのは、何年振りだったでしょう。
イライラすることも激減しました。
甘え上手な人に苛立っていたのは
自分もそうしたいのにできなかったからだとわかりました。^^;
人を受け容れられるようになり、
親への嫌悪感も徐々にうすれ、
やさしい気持ちで話せるようになりました。
ふり返ると、ずっと無意識に
傷つかないためのバリアを張って、
ハリネズミのようにトゲトゲしていたと思うんですよね。
そんなハリネズミの針が抜けたような感覚でした。
「顔が変わったね」とよく言われましたし
人から声をかけてもらったり、
頼まなくても手伝ってくれたり、
そうなると、
物事がスムーズに進むようになるし、
いい出会いに恵まれ、頂き物や収入も増えていきました。
ずっと、自分が人のために行動するのは
うれしかったけど、
自分は人に頼めず、ほめ言葉も好意も
素直に受け取れなくて、
勝手に孤独になって、怒っていました。
そんな生き方をやめられて、本当によかったです。
「愛されていない」という
存在価値がゆらぐ呪縛から解放され
「あなたのせいで苦しんでいる」
という復讐もやめることができました。
今の私は自分軸で生きています。
もし、あなたも、
人に相談できない、頼れない、
言いたいことが言えない、としたら、
深い心の傷があるのかもしれません。
どうか癒してあげてください。
そして、
「頼れない」という悩みを糸口に
いくつもの禁止令を手放せますから
あなたはもっともっと自由になれるでしょう。
長年抱えてきた悩みや生きづらさから
一日も早く解放されますように
ご紹介した事例が
少しでも参考になれば幸いです。
心からのエールを込めて。
朝子
著者プロフィール
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メンタル&ライフコーチ/コミュニケーション講師
コーチング、NLP脳と心の学び、心理療法、スピリチュアル等の学びを経て、現在は北海道北見市を拠点に活動しています。
ご相談者の悩みを解決を通して、本来の力を発揮し、喜びあふれる自分軸の生き方が叶っていくお手伝いをしています。
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