「プラスの言葉」と「ポジティブ思考」の落とし穴

メンタルコミュニケーションコーチ 阿部朝子です。
「プラスの言葉」「ポジティブ思考」‥どちらも大切です。が、
「まちがった使い方」をすると、逆効果になってしまいます。
ポイントをお話しますね。

「プラスの言葉」は「ポジティブ思考」をもたらしてくれる

「プラスの言葉」は
ポジティブな思考、ポジティブな結果をもたらしてくれます。

たとえば、くるしい時にも、
「大丈夫、大丈夫‥」「きっとうまくいく」と口に出してみると、
力が湧いてきて、前向きに行動でき、乗り越えられた‥という風に。

言葉に救われること、言葉に力を与えられること、ありますよね。

こういう教えもあります。

言葉が変われば が変わる
が変われば 行動が変わる
行動が変われば 習慣が変わる
習慣が変われば 人格が変わる
人格が変われば 運命が変わる

ウイリアム・ジェームス
(アメリカの心理学者)


☆言葉の力について、こちらの記事でも書いています。



ところが、
「プラスの言葉」と「ポジティブ思考」には、落とし穴もあるんです。

それを知らずに、まちがった使い方をして、
うまくいかなくなっている人を、何人も見てきました。

「プラスの言葉」のまちがった使い方とは?

まちがった使い方は?

ずばり、「そう思おう」とすること。


たとえば、

「これでいいんだ。これでうまくいく!」
(心の声:もやもやするけど、これでいいんだ!‥でも迷うなぁ)

「私は幸せだ」
(心の声:幸せって思わなくちゃ!‥でも辛いなぁ)

「ありがとう!と言っていれば、引き寄せるんだよね? ありがとう・ありがとう・・」
(心の声:うまくいってくれ~!頼む~!‥でも自信ないなぁ)


このように、
心で「そう思えていない」のに、必死に「そう思おう」とするのが
まちがった使い方です


なぜなら、
「そう思おう」というのは、思考(顕在意識)

「そう思えていない」という心の声(=本音・潜在意識)のほうが、
圧倒的にパワフル。

だから、「そう思おう」としたって、簡単に気持ちは変わらないでしょう。

上に書いた例文では、
心の声の「でも‥」と書いたところが<本音>。

<本音>が現実化するように、脳は働きます。
(迷うなぁ、辛いなぁ、自信ないなぁ‥の部分です)

なので、結果的に望みは叶わないし、
辛い気持ちにフタをして、根本解決が遅れてしまうこともあるの‥

これが、ポジティブ思考の落とし穴‥です。

(心の声・本音をキャッチするって、繊細な作業なので
自分で気づけないことも多くて、だから落とし穴でもあるんです。
なんとなく、おわかりいただけますか‥)

コップに水が半分も?半分しか?

「プラスの言葉」と「ポジティブ思考」
まちがった使い方をしないために、どうすればいいのか?


こちらのたとえ話を使って、説明しますね。

砂漠を歩いていて、喉がカラカラに乾いていた時に
水の入ったコップがありました。

水は、コップの半分くらい入っています。

「コップに、水が半分しか入っていない」と考えるのがネガティブ思考。
「コップに、水が半分も入っている」と考えるのが、ポジティブ思考。


聞いたことがあるかもしれません。
ポジティブ思考について、有名なたとえ話です。


この話から、
「半分も入っている」と、ポジティブに考える人になりましょう!
という説があります。が、

上で書いたように、そう思うのはキケンでしたね。

「半分も」と思うことで、力がわく人もいるかもしれない。

けれども、
ムリに「そう思おう」として、逆に力が奪われる人もいるかもしれない‥


整理すると、

プラスの言葉・ポジティブ思考を使うのが、いい・悪い‥ではなく、
その時の自分に合っているなら、使えばいい
(合わないなら、使わない)

そうとらえることが、大切だと思っています。

そこで今回、おすすめしたい考え方は
「ニュートラル思考」です。

「ニュートラル思考」を取り入れてみましょう

コップの水の話でいうと、
「水が半分、入っている」
と考えるのが、「ニュートラル思考」です。

「半分も」とか「半分しか」とか
そこに<意味>をつけず、
<感情>を交えず、
<事実>を客観的にとらえる考え方。

ニュートラルに事実をとらえて、
どう行動すればいいか、冷静に判断すればいいんですね。

 

なので、

「プラスの言葉」を口にする時も
ムリにそう思おうとせず、ただ口に出して唱えるだけ。

そして、

言葉の力で、気持ちが上向きになるなら
その言葉を唱えていけばいいですし、

もしも、「そう思えない‥」と苦しくなるなら
言葉を唱えるのはストップして、
その気持ちを見ていく必要がありそうです。

その時の自分(メンタル)に合わせて、判断する

これが、
「プラスの言葉」と「ポジティブ思考」の効果的な使い方です。


著者プロフィール

阿部 朝子
阿部 朝子メンタルコミュニケーションコーチ
コーチング、NLP、キャリアカウンセリング、セラピーなどの学びを経て、現在は北海道北見市を拠点に活動しています。
ご相談者の悩みを解決しながら、それぞれの本来の力を発揮されるようお手伝いしています。